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zoom RSS 【薬師岳】ふたつの鶏頭山〜後編〜(2010.6.13)

<<   作成日時 : 2010/06/24 00:41   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 3

遠野物語が自費出版350部で発刊されたのが、1910年(明治43年)の6月14日。
そんなわけで、
岩手では『遠野物語100周年』と、いう感じで結構盛り上がってます。

そんじゃ。
ということで、本棚から遠野物語を引っ張り出して再読。
いえ、正直いうと、、
以前には文語体に負けて つまみ読みだったので、 ホントのところは初読。
けど、
今回は、

ゲゲゲの女房の夫 水木先生の補助付。

そんな感じで遠野物語を読み出していた鶏頭山山行後。
目にとまったのが29話。

鶏頭山は、早池峰の前にある峻峰で、麓では前薬師とも云う。
天狗が住んでいる山というので、早池峰に登る人もこの山には登らなかった。
そんな山なんだけど、
山口
(地名)のハネト(屋号・家の名前で苗字の代わりのようなもの)さんの
ご主人が、若いころ 人と賭けをして、一人で鶏頭山に登った。
下山後、
彼が言うことには、
山頂には大きな岩があって、その上に大男が三人いて、
たくさんの金銀を広げていた。
この三人が、ハネトの主人に気づいて振り返ったら、
気色ばんでいて、眼が、とっても怖かった。
びびってしまって、
早池峰に登る途中に迷っちゃって、ここに来ちゃいました。
と、言い訳すると、
大男は 「んじゃ、送ってやる。」と 言い。 先を歩き出した。
麓近くまで来ると、「目をつむれ。」と、言われたので、
しばらく、目をつむって立っていると、
いつのまにか大男はいなくなっていた。


そんな内容。

ちょうど鶏頭山のレポを書かなきゃと思っていたので、
これはちょうどいいウンチクを見つけたと喜んだけど、
なんか
変。

鶏頭山は確かに花巻の大迫の岳集落から見ると、
早池峰の手前なんだけど、
遠野から見ると、ぜんぜん手前とは言い難いんだよね。
おまけに別の名前が、前薬師。

ここでいう鶏頭山っていうのは、薬師岳のことなんじゃね?
と、いう気がしてならないので、ちょこっとネットで調べてみると、
やっぱり そう みたい。

それじゃ 鶏頭山のレポには使えないなぁ。
と思いつつネットを読み回っていると、

早池峰神社も、岳と遠野 両方にあって、
どっちが本家?元祖?の争いをしていたとかの内容とかも見つけちゃって、
俄然、
二つの早池峰神社と二つの鶏頭山に興味が湧いてきちゃいました。
湧いてきたといっても研究家じゃないので、
薬師岳に登ってみたくなっただけなんだけど・・・。

あと、
今更なんだけど、
早池峰って花巻市(旧大迫町)と宮古市(旧川井村)の山だとばかり思っていたら、
楔を打つように遠野市が山頂まで雷光型に食い込んでいました。
福島県の飯豊山のように
信仰の山だから行政の区分けする時に譲れなかったんだろうと推測。

そういうわけで
遠野三山は六角牛山(登頂済)・石上山(未踏)そして早池峰(登頂済)。
いずれ、ボクも三山完登してみたいと思っているわけですよ。
でもね。
遠野三山なわけだから、遠野の登山口の 馬留め から歩いてこその完登。
なんじゃね?
とか思い出しちゃって。

薬師岳は以前、小田越から登ったことはあるんで、
ハネトの主人のように遠野側から歩いてみたくなっちゃったし、
遠野からの登拝路の横通りと呼ばれている道も絡めてみたくなってきたりして、
事前調査。

地図を眺めてみると、
なんか・・・・、
等高線の間隔がかなり狭いし・・・標高差925m
コースタイムも結構長い。

でもね。でもね。
薬師岳に登りたいボルテージだだあがりになってる状態なわけです。


そっと、相方に打診。

『人気ある山?』

『山では、どれくらいの人数とすれ違いそう?』

『ちょっと山と高原地図見せてみ。 早く!』

『熊注意ってバリバリ書いてあんで。』

『却下やな』

そんなわけで、
6月6日は、薬師岳でなく、栗駒山になったのでした。
栗駒山のレポは、また次回。

で、
6月13日。
相方は美容院へ行くと言うので。
ボクは単独でも 薬師岳へ。

前日、
テンション上げる為、遠野物語をまた読んでいると、
相方は、コミック版を読んでいて、
『遊び半分で山に入っちゃいけません的な教訓のある本に感じるんやけど?』
『あんなぁ。
 山登りって、半分どころか 全部まるっぽ 遊びなんじゃね?』



当日
そんな 心を くじく言葉にも負けず、
【7:45】

馬留め登山口出発ぅー。


最初、滝川沿いの道は整備された遊歩道。


丸太橋も頑丈。


【8:09】

名瀑 又一の滝。
そういえば、
大迫の鶏頭山にも七折れの滝という名瀑があるし、
二つの鶏頭山には共通項が多いのかも?


お不動様に、
熊に会いませんように。 妖怪に悪さをされませんように。
あと 秘密の願い事をゴニョゴニョ。

滝の横を登っていくと、
左に薬師岳 右に小田越への横通り への分岐。、
左の 薬師岳へ。


沢を越えたら、
雪解け水が染み出しているのか、ドロんちょでぐちょぐちょの  激 急登道。
笹についてた露かなんかで、ズボンが白く汚れてしまう。
石灰?
原因が何にしろ、帰宅後 洗濯モノを相方にどのように提出するか?
難問。

解決しない問題は先送りで、





傾斜は、めちゃめちゃキツイく、緩むこともないけど、緑を楽む。
が、
虫 多し。


花は、そこそこ。

ブナがメインの森から、

ダケカンバとかに変化。


枝の隙間から目指す山頂が。
思っていたほど近づいてなかった。  …しょぼん。


樹高の低いアオモリトドマツの下の道。  傾斜は変わらずキツイ。
  

ふっ。  っと、頭上が明るくなって、

画像
ばびーん。
と、
森林限界突破。

ハイマツの間や岩の上を歩くルートになっているけど、
ガイドロープが張ってあるので、迷うことはない。

おそらく、

三人の大男がいた岩。

もうちょい。
うんせわっせ。


【9:54】
又一の滝から ぶっ通しで続いた急登も、
もう登るところがなくなると、

北向こうに、ずがーん。   と、早池峰。


大男のいたと思われる岩の周りの足元を丹念に見て回る。
金銀は、こぼれ落ちていなかった。


その代わりは、

イワウメ。    値は千金。


山頂からの展望を楽しんで、
ゴハンを食べ終わって下山しようとしてたら、
今山行 始めて自分以外の登山者と遭遇。 小田越から登ってきたとのこと。

写真を撮ってもらいました。



思いのほか早く登頂できたので、
相方に、
ピストン山行でなく、小田越→横通りで下山する旨をメールして、
【10:26】
下山開始。

振り返った薬師岳山頂の姿は、
登ってきた側から見たほうが、かっこいいと思えた。

下山路は、

最初は、露岩と、ハイマツ。
向かいの早池峰は、この日が山開きで、
山頂では、神事とかの催しが行われているはずで、
かすかに法螺貝が聞こえたような。


アオモリトドマツの樹林内には、ちょっぴり残雪。
鉄梯子ありました。    前 来たときあったかな?

20人くらいのグループとすれ違う。


樹林帯の林床にはオサバグサが群生。


うわぁー。  この辺 綺麗だなぁー。
と、
この時は思ったのだが、
じつは、この辺は まだまだ序の口だった。


【11:08】

木道をタタタっと、歩いたら小田越。


山開きのためと思われる仮設トイレを拝借。
ちなみに、
この日、山開きに 1000人も集まったのだとか


神楽の太鼓の音が聞こえた。 と、思う。


舗装路を通って、


小田越遠野口から横通りへ。


小田越山荘通過。


銀の柄杓も確認。







幾度も渡渉があったりする横通りは、


まさに遠野物語に出てくる山・森の中の道デシタ。

それにしても、









この横通りの両脇に咲き乱れる オサバグサ は、 
                               ふぁんたすてっく。


横通りに入ってだいぶ経って人間の生活圏とは隔絶した頃、
すぐ背後で、
うぅうぅうぅうう〜 と云う うなり声。

今振り返っては イケナイ。 
絶対いる。

怖くてチビリソウダケド、前だけ見据えてまっすぐ足早に進むと、
おや?
うなり声と共に聞こえてきたのは、メールの着信音。
びびった音はバイブ音。
全身脱力。

山頂で相方に送ったメールの返信でした。
返信のタイミング悪すぎ。
これは、
なにかの妖怪の イタズラニ チガイナイデス。

安心して後ろを振り返ってみると、

木々の隙間に早池峰。
これ以降は道が南に回りこみだすので、
北の早池峰は見納めです。


方角も変わると、植生も変わって、
あれだけ咲き乱れていたオサバグサとも お別れ。


【12:19】

薬師堂。
ロープが結んであって、ほどくのが面倒で中には入らず。
中を覗くと、
薬師様まつってありました。
中も結構広く、いざというときの避難小屋代わりになりそう。

ここから標高を下げていきます。


緑の美しい道。


妖怪発見。


沢沿いの道になって、

往路にぶつかったら

又一の滝。


後は滝川を見ながら来た道を戻って、



【13:15】

下山完了。

結局。
薬師岳山頂〜小田越 間 以外 一切人に会わずじまいの山行でした。


今山行のルート

GPS軌跡





帰り道に

遠野の早池峰神社に寄ってみました。
 







金勢様。  リアルなのでモザイク。






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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
鶏頭山は、キツイですよね。 ”遠野物語”で云う”鶏頭山、前薬師”は、現在の【薬師岳】です。 大出の早池峰神社には【始点】という標石があります。 その場所から叉一滝で身を清め、前薬師の右を回って薬師堂を経由して小田越、樹林帯に”三理”と刻まれた標石(現存)、一合目から十合目(山頂)までの標石も現存していますよ。 このルートを、遠野の男子は、大人になる前に辿ったそうです。 また、彼らを引率する人も代々、受け継いでいたそうです。
今の鶏頭山は、前薬師と云われるようになってからの名前なそうですよ。
今度は、石上山(速佐須良姫)にも、お越しくださいね。 一等三角点までの道をキレイにしておきます。
また、石上山の”中之堂”上は、手で登りますので、手袋のご用意を、、、。 お待ち致して居ります。
オシラ。
2010/06/24 06:34
薬師岳って正しく登ると、こんな険しい山なんですね
いつも小田越から周回してますので・・・

三人の大男がいた岩。東の岩ですかね。
東側の尾根の紅葉が好きです
見晴らしが良くて、風は吹きわたるし・・・
今度登ったら、金銀探してみようと思います
Makinobayashi
URL
2010/06/24 13:19
オシラ。様
石上山に行こう行こうと思っているんですが、なかなか季節天候休日などタイミングが合わずなぜか後回しになっちゃてますけど、いずれ近いうちにと思っております。

Makinobayashi様
大男のいた岩ですけど、権現様も祀られていたんで東の岩かな?って思ってみましたけど、三角点のあるがわですかね?
一応両方足元を見て回りましたけど金銀のおこぼれは見つけれませんでした。ショボン。
ぼんいぢ
2010/06/25 21:06

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